読書:日本を捨てた男たち


2017/12/27
「フィリピンクラブとの出合いが、フィリピンへの逃避行、無一文への転落と5人の男の運命を変えた。今や社会問題となりつつある「困窮邦人」の実態を徹底的にあぶり出す渾身のノンフィクション。」

「居場所を失った日本を捨て、彼らはフィリピンへ飛んだ。待っていたのは究極の困窮生活。しかし、フィリピンは彼らを見捨てなかった。」

「誰かが悲惨な状況に置かれているのを目撃して、その誰かを直接救済するのではなく、ただ状況を記録して伝える。
ジャーナリストの立ち位置に要求される非情と冷徹を、改めて感じさせられる一冊。」

そんなふうに紹介されている本。

フィリピンパブでお姉ちゃんに入れ込んでフィリピンに行ってお金を使い果たし、ビザが切れても不法滞在の罰金が払えないから帰国できずホームレスになるものの、助け合い精神の強いフィリピン人たちに助けてもらって何とかその日をしのいでいるという「困窮邦人」の話。
借金で国外逃亡したり不義理をする者ばかりだから親族から援助をしてもらうこともできない。
自業自得の彼らを大使館が税金で助けることは難しいし、当の本人たちも虚栄心とプライドがあって素直になれない。
それは本当に100%自業自得なのだろうかという筆者の疑念から始められた取材。

困窮邦人についても衝撃的だったのが、それ以上に衝撃を受けたのが、ジャーナリストの仕事内容。
おそらく相容れないであろう日本人とフィリピン人の人助けに対する根本的な考え方の違い。
そして日本にいる困窮邦人の親族の悲しみと憤りというか。
主題となっている困窮邦人について「自業自得」の一言で片付けてしまっている私も、日本人なんだと思った。
色々と考えさせられたものの、言葉にはならないでいる。


comment (-) @ 日々
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